Raptor MP-443の外観レビュー
8月24日の予約開始から1時間30分ほど経って予約申し込みしていたRaptorのMP-443がようやく届きました。
世界中で予約が殺到していて生産が追い付いていないとのことだったのですが、日本国内でも短期間の間に相当数の予約数があったであろうことがうかがえますね……。
なお、今回届いたロットではライトマウントは含まれておらず、レビューには含まれていません。
製造が追いつき次第、別途郵送してくださるそうなので改めて紹介するかもしれません。
目次
パッケージ
さて、それではパッケージから見ていきましょう。
方向性に関しては何も言いませんが、パッケージはかなり派手なデザインになっていて力が入っている感じがしますね。
ちなみに筆記体で書かれているのは“Ярыгина” (Yarygina)ですね。設計者の名前が入っている辺り、とてもロシアらしいです。
それから、DX VERSIONとREG VERSIONを見分けるためのシールもロシア国旗になっているのは芸が細かいですね……。
パッケージを開けたのがこちら。
本体及び関連パーツを箱から出したのがこちら。
本体関係の内容物は次のとおり。
- MP-443本体 x1
- マガジン x2(※うち、1本は本体に挿入済み)
- マズルアタッチメントアダプター x1
- ライトマウント x1(※今ロットは後日郵送)
その他の内容物は
マニュアルと初速証明書になります。
本体外観
ここからは本体を見ていきます。
まずは左側。
特徴はハンマーを隠した形状のスライドと大型のスライドストップとその後ろに設けられたセーフティでしょうか。
操作系統は堅実な設計をしているので、M9A1やHK45などを使ったことがある方ならすぐに慣れそうです。
ただし、セーフティ周りはマカロフを踏襲しており、下げるとセーフティが解除されるので、ここは注意点かもしれません。
それから、セーフティの動作はかなり渋く、最初に動かした時は壊れるのではないかと心配になりました……。
トリガー周りとセーフティ周りを拡大したのがこちら。
トリガーに関しては、シアーまでの長さがとても長いので、慣れるまでは少し時間がかかりそうな気がしています。
また、東京マルイ系のものに比べて、シアーが重めと感じました。
マガジンキャッチに関しては、分解しないとしっかりとした評価をつけられないと思うのですが、マガジン挿入時に引っかかっている感じがしますね。
グリップはこのようになっています。
グリップも実物を非常によく再現しているなというのが第一の感想でしょうか。
ぱっと見ではエルゴノミクスデザインではないように見えますが、意外とサムレストがしっかりしているんですよね、これ……。
無骨なイメージとは異なり、スムーズに正しい握り方に導かれるので、取り回しやすいのではないかと思います。
続いて右側面。
こちらの面はスライドストップとマガジンリリースレバー以外はほぼ左右対称なので色々割愛します。
セーフティに関しては、右側面のものは強度が低いという話もあるので、いじらないほうが得策かもしれません。
続いて、マズル周り。
アウターバレルには、11mmのネジが切ってあるので、アタッチメントを取り付けることが可能になっています。
但し、こちらに関しても強度が弱いといった話があるので、あまり重いサプレッサーなどはつけないほうがいいようです。
この部分に関しては、インナーバレルとパッキンの交換を兼ねて実際に分解して確認してみる予定です。
続いて、スライドを引いてみたところ。
実物同様に、リコイルスプリングガイドが糸巻型になっているのは素晴らしいですね。
続いて、ハンマー周りも見ておきます。
ハンマーはスライドの中にしっかりと隠されている状態です。
両サイドからは見えませんが、上からはハンマーを操作できるように設計されています。
この設計は、冬のロシアでの使用を想定して、厚着をした服に引っかからないようにするためだそうです。
ハンマーをコッキング状態にするとダミーのファイアリングピンが見えます。
見えにくい写真ですが、中にバネの入ったしっかりと動くダミーファイアリングピンになっています。
(海外製をベースとしたBATONのものを含めて)最近の海外製のものは、細部にまでこだわりが行き渡っていますね。
惜しむらくは、実物はダブルアクションなのですが、Raptor製のMP-443はシングルアクションになってしまっていることでしょうか……。
最後にサイト周りを見ていきます。
まずはリアサイトの形状から。
続いてサイトピクチャーを見ていきましょう。
リアサイトは円形のドットが白色塗料で入れられています。
塗料自体は普通の塗料ですが、ある程度明るい環境であれば十分見やすいかと思います。
続いてフロントサイト。
フロントサイトも塗料で白く塗られているだけです。
恐らく狙いをつける分には問題無いのですが、若干歪んでいるのは海外製の宿命と思うしか無いのでしょうか……。
マガジン外観
ここからはマガジンを見ていきます。
まずは右側面。
この面には、マガジンキャッチ用の切り欠きがダミーの残弾確認孔が設けられています。
続いて、左側面。
こちらはダミーの残弾確認孔はありませんね。
また、マガジンの切り欠きがある為、恐らくマガジンキャッチを左右入れ替えが可能なのでしょう。
続いて背面。
放出バルブは外径が同じなので、東京マルイ製のものと恐らく互換性があるかと思います。
続いて、前面。
マガジンフォロワーの下部は広くなっているので、BB弾を下から入れることも可能です。
下から入れられないマガジンだと、けっこうストレスが溜まるんですよねぇ……。
最後に底面。
底面にはバンパープレートが取り付けられていて、マガジンフォロワーエンドで固定されているタイプです。
それをスライドさせると注入バルブが出てくるのはグロック22などのマガジンと同じですね。
注入バルブに関しては海外仕様のままなので、交換をお薦めしたいところです。
径はWEのものと同じなので、WEの注入バルブが流用できるかと思います。
まとめ
今回はRaptor製のMP-443を購入してみたわけですが、結論から言ってしまうとノンカスタマイズ状態では趣味性の高いアイテムと言っていいかと思います。
各部の動作が渋いこともあり、東京マルイ製のガスブローバックに慣れていると物足りなさを覚えてしまうのではないでしょうか。
これは、Raptorがガスブローバックを開発する初のモデルだからというのも理由の一つかもしれません。
外観に関しては言うことは無いと言っていい満足度でしょう。
そもそも、東側のモデルアップ自体が非常に珍しいですからね……。
東側装備をする際、これまではKSC製のトカレフやマカロフくらいしかサイドアームの選択肢が無かったところに新しいモデルが一つ追加されたのは素直に嬉しい限りです。