FAB DEFENSE Vanguard AKのレビュー
前回の更新からかなり間が空いてしまいましたが、予告通りFAB DEFENSEのVanguard AKを見ていきます。
初めに説明しておくと、恐らく東京マルイのAKMに取り付けるのは非常に難しいと思われます。
もし、東京マルイのAKMに取り付けを検討されている場合は、最後に試した結果を記載していますので一度ご覧いただくことをお薦めします。
目次
パッケージ
それでは、初めにパッケージを見ていきます。
パッケージ上面は同FAB DEFENSE社製のVanguard ARと変わりません。
他の面も全く同じで、ぱっと見では区別がつきませんでした。
なので、購入時は必ずラベルを確認することをお薦めします。
ラベルのcode欄にfxvanakbと記載されています。
fxvanakbと記載されており、“vanak”がモデル名、“b”がカラーを表していると思われます。
このcode、Vanguard ARとはakとarの違いしか無いので、気を付けて見ておかないと間違えるかもしれません。
パッケージを開けたのがこちらです。
特にマニュアルなどは入っていないのですが、基本的には取り付けに苦労することは無いかと思います。
外観
ここからは外観を見ていきます。
まずは右側面。
右側面のM-LOKのスロットはアッパーハンドガード側に2スロット、ロアーハンドガード側には3スロット設けられています。
レシーバーの周りにはQDスイベルのホールが設けられています。
続いて左側面。
左側面も右側面と同様、M-LOKのスロットはアッパーハンドガード側に2スロット、ロアーハンドガード側には3スロット、QDスイベルが設けられています。
この写真を見てもらうと分かると思うのですが、アッパーハンドガードとロアーハンドガードが密着した状態になっています。
これが東京マルイのAKMには取り付けられない理由となっています。
続いて、アッパーハンドガード単体で見ていきます。
まずは上面。
上面にはM-LOKが2スロット設けられています。
続いて、内側も見ていきます。
特にヒートスプレッダーなどはついていないので、コスタ撃ちのような全体を包み込むような撃ち方での連射は想定していないのかもしれません。(エアソフトなら関係ありませんが。)
ガスチューブへの取り付け面はフロント側、リア側それぞれこのような感じ。
リア側のほうが直径が大きくなっているので、わかりやすいかと思います。
なお、東京マルイのAKMでは、根本的に構造が異なるので、取り付け部分を大工事する必要があったのですが、後述する理由で苦労が水泡と帰しました。
続いて、ロアーハンドガードを見ていきます。
ロアハンドガードは下面もM-LOKスロットが3スロット設けられています。
これだけ拡張性がありつつ軽量なAK用ハンドガードは希少かと思います。
ロアーハンドガードの内側がこちら。
ロアー側は樹脂製ではありますが、流石にヒートシールドがついています。
これが無かったら、実物だとM-LOKのスロットから熱が放射されて握れませんしね……。
ここからは固定面を見ていきます。
ハンドガードキャップで固定する面はこのようになっています。
この部分がエアソフト用に流用する場合の最大の難関で、東京マルイ、LCT/GHK、E&Lの全てでエアソフトガン用のハンドガードキャップが入りませんでした。
もしエアソフトガンに組み込む場合は、この部分を削って広くする必要があります。
最後にレシーバー側。
レシーバー側は、レシーバーに挿し込む突起部分とその下の支えの部分の間の隙間が狭いため、東京マルイのにはそのままでは付きませんでした。
レシーバーに挿し込む突起部分を徹底的に削ってやっと入るようになります。
LCTに関しては、両サイドの耳の部分がレシーバーに干渉するのでやはり要加工となります。
東京マルイAKMへの組み込みについて
ここからは冒頭でも説明した、東京マルイAKMへの組み込みに関してです。
色々と文字で説明するよりも実際に見てもらったほうが早いと思うのですが、大工事を行って組み込んでみた結果がこちら。
本来はアッパーとロアーが噛み合って平行になるはずなのですが、干渉してしまいました。
これでは取り付けは無理ですね……。
私の加工精度が低いというのもあるかもしれませんが、原因を調べたところ、LCTやE&Lと比べるとガスブロックの高さが2mmから3mm低くなっています。
結果として、アッパーハンドガードの位置が下がってしまうので、ロアーハンドガードと干渉してしまったのではないかと考えられます。
ガスチューブに引っかける部分を削ればつくのかもしれませんが、下手に削ると水平がとれなくなる可能性もあるため、下手なことはできないというのが現在の所感です。
もし東京マルイのAKMに取り付けようと考えている方がいましたら、茨の道であることを覚悟してください。
まとめ
今回紹介したFAB DEFENSEのVanguard AKですが、同Vanguard ARと比べても更に難物でした。
AK系は元々拡張性が乏しいこともあり、これが簡単に取り付けられればポイントは高かったのですが、残念なことに一筋縄では取り付けられないというのが現状です。
今後、東京マルイ用のリアルサイズガスチューブやガスブロック、リアサイトブロックなどがサードパーティからリリースされたら取り付けられるようになる可能性もありますが、今は何とも言えません。
また、LCT/GHKやE&Lに関してもハンドガードキャップを取り付ける為にロアーハンドガードを加工する必要になります。
問題はロアーハンドガードがハンドガードキャップも覆う形状になっているため、簡単には削れないことです。
私も色々試したのですが、いい方法が思い浮かばず頓挫している状況です。
購入を検討している方は、各社用の専用ハンドガードを買ったほうが気が楽かもしれません。