Vortex・Primary Arms・Vector Opticsのプリズムサイトを比較してみました

今回は友人から貸してもらったVortex OpticsとPrimary Armsのプリズムサイトに加えて、私が所有しているVector Opticsのプリズムサイトを比較していきたいと思います。

比較を行ったのは、こちらのレンジです。

友人の紹介で私設のシューティングレンジに行ってきました

今回比較をするプリズムサイトはこちら。

左から順に

  • Primary Arms SLx Compact 1×20 Prism Scope ACSS-Cyclops
  • Vortex Optics Spitfire AR 1x Prism Scope
  • Vector Optics Calypos 1×30

となります。載せている台が何だか高そうに見えるのは気のせいです。気のせい。

 

実売価格がそれなりに変わってくるので、意外と比較のしがいがあるのではないかと思います。

 

 

目次

Vector Optics Calypos

まずは私が所有しているVector OpticsのCalypos 1 x 30から。

Calyposの実売価格はこの中では最も低価格となります。

以前にも紹介していますが、レティクルの形はこのようになっています。

サークルに十字のラインが入り、中央にドットが入るタイプのレティクルです。

個人的にはCQB〜中距離の使用に向いているのではないかと感じています。

ただし、極めて近距離だとレンズの端が若干歪むので弱点として認識するといいかと思います。

構造はスコープなので当然のことながら明るい視界で、コントラストも高めではないかと思います。

 

Primary Arms Cyclopsのレティクル

続いてPrimary Arms Cyclopsのレティクルを見ていきます。

価格帯としてはこの3つの中で中間……と思っていたのですが、アメリカでの流通価格を見てみるとVortexのSpitfire ARとは$10程度しか無いので好みといったところでしょうか。

どうやらこちらはオープン価格のようなので比較がしにくいんですよね……。

日本での流通価格は代理店が輸入時に支払う手数料などが上乗せされているので、そこで差がついているのでしょう。

こちらはPrimary ArmsのACSS Cyclopsレティクルを採用しているので、割と小さめなレティクルですね。

これは実銃で最大400ヤード(≒365.76m)の移動ターゲットを狙うことを想定しているので、サバイバルゲームの距離には長すぎるというのが正直なところです。

ですが、レンズの歪みなどはほとんど無く、特に20mを超えるあたりからの見やすさは特筆していいかと思います。

 

Vortex Optics Spitfire AR 1x Prism Scope

最後にVortexのSpitfire ARを見ていきます。

これは二重のサークルタイプのレティクルの中央にドットが入るタイプになっています。

こちらはPrimary Armsと比較して至近距離に向いたレティクルではないかと思います。

個人的にはサバイバルゲームで使うならCalyposかSpitfire ARのレティクルが好きですね。

レンズに関してはレティクルの形状と同様に手前も綺麗に映るので、満足感が高いのではないかと思います。

 

 

対物レンズ側からの見え方

以前、Calyposのレビューをした時に、対物レンズ側からの見え方に触れたので、今回も各プリズムサイトで見え方を比較してみました。

とりあえず今回も参考にCalyposのものも含めて写真を掲載します。

まずはCalyposから。

輝度設定にも依るのですが、赤々と眩いですね……。

 

続いてCyclops。

これを見て気付いたのですが、上下が逆になって映っているんですよね、これ……。

どうやらプリズムの特性でこのような見え方になるようです。

なお、このサイズのレティクルだとしても対物側からしっかりと見えます。

 

最後にSpitfire AR。

こちらも他のモデルと同様にしっかりと対物側から視認できます。

やはりプリズムサイトの弱点はこの対物側からの視認性と言って差し支えないと思います。

この傾向はスコープでも発生するので、十分に認識しておいたほうがいいかと思います。

 

どうしても対物側からの見え方が嫌だという場合は、ホロサイトを使うしか無いと思います。

ただし、ホロサイトの形をしたただのリフレックスサイトも多いので、本当に勘違いしないで検討したほうがいいです。

 

見え方の比較

続いて、実際の見え方の違いを比較していきます。

これは文字で書くよりも実際に見てもらったほうがいいかと思うので、こちらをご覧ください。

動画内でも書いていますが、CalyposとSpitfire ARでは視線を右に寄せると虚像が映し出されます。

おそらくこれはプリズムの大きさや設置する角度によるものではないのかと予想しているのですが、流石に分解できないので実際に確認はできていません。

共通して言えることは、どのモデルをとっても正面の映り方はクリアで見やすいということでしょうか。

一方で、差異が大きく出るのがレンズの周辺部ではないかと思います。

特にCalyposでは視線を動かした時に端の歪みが大きく出ていることが分かります。

CyclopsとSpitfire ARに関しては歪みが少ない為、完全に好みで選んでいいのではないかと思います。

 

まとめ

今回のプリズムサイトの比較では、レティクルの形状やレンズの特性を見てみました。

やはり中心部の視界がとてもクリアなのがプリズムサイトの利点ではないかと思います。

一方で、アイボックスの狭さがどのプリズムサイトでも課題になっているのではないかと思います。

他にも全てのモデルで共通しているのが対物側から見てみると、レティクルがくっきりと見えたのは共通していました。

これに関しては以前、Calyposのレビュー時に書いたものを見ていただければと思います。

Vector Optics製プリズムサイト Calypos 1×30のレビュー

 

個人的には多少の性能を犠牲にしてでも価格を抑えたい場合にはCalyposを、中距離以上先を狙うのであればCyclopsを、近距離にも素早く対応したい場合にはSpitfire ARを選ぶのが最適なのではないかと考えています。

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