GHK M4 Ver. 2.0 (2019) の外観レビュー
GHK製のM4 Ver. 2.0 (2019) の10.5インチを購入したので、外観レビューをしていきます。
なお、COLTの刻印は入っているのですが、この刻印に関して色々と妙な話もあったので、そちらも合わせて書いていきたいと思います。
GHKは以前記事にしたようにCYBERGUNを通してCOLTのライセンスを取得しているはずなのですが、今回はライセンス未承認とのことでした。
GHKが公開しているCYBERGUNからのライセンス証書では2019年10月まではCOLT刻印のGBBR向けライセンスが有効とされているので不可解に思い、販売店を通じて問屋・GHK社に確認を取ってもらったのですが、ライセンス料に関してトラブルが発生しているようです。
注文後にこの連絡がきたので少々残念だったのですが、そのまま購入させていただきました。
経緯ははっきりとは分からないのですが、Daniel DefenseのRIS2が組み込まれたバージョンの発売が滞っているのもこれが原因なのかもしれません。
今回の場合は契約期間が満了していないので、色々と疑問が残るんですよね、これ……。
逆に言うと、VFCなど他のメーカーからCYBERGUNからCOLTライセンスを得たGBBR M4が11月以降に発売される可能性が高いのではないかと思います。
元々はRIS2搭載モデルを買うつもりが待ちきれずに先走った結果、色々と情報を仕入れられたのは怪我の功名と言えるかもしれません。
ここからはパッケージと外観のレビューをしていきたいと思います。
目次
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう。
パッケージは前述のとおり、ライセンス未承認ということで白箱になっています。
かなりシンプルに、GHKのロゴとAR Seriesの記載、それに初速証明の紙が貼ってあるだけです。
ライセンスが付されているかどうかを判断する場合はパッケージを見ればいいかと思います。
なお、箱の穴は到着時には既に開いていました……。
箱を開けた中身がこちら。
内容物は
- M4A1本体
- マニュアル 1冊
- 交換用ノズル 1本
- COLT刻印マガジンフロアプレート 1枚
- STANAGタイプマガジン 1本
- BBローダー 1本
となっています。
本体は後で細部を見ていくので、ここでは付属品を見ていきます。
まずはマニュアルとCOLT刻印マガジンフロアプレートと交換用ノズル
マニュアルは使用方法とメンテナンス方法、それからパーツ展開図が記載されています。
言語は繁体字の中文と英文で記載されていますが、図解されているので、分かりやすいですね。
ノズルはGHKから4種類出ていて、標準ノズル、高初速ノズル、1Jノズル、低初速ノズルとなっています。
現段階ではどれか判別できていないので、近いうちにテストをしたいと思います。
それから、COLT刻印のマガジンフロアプレート。
標準のマガジンフロアプレートと交換することで、マガジンもCOLT仕様になります。
次はSTANAGタイプのマガジン。
スチールプレスの一般的なマガジンです。
重量は実測値440gなので、ライトウェイトタイプのものになりますね。
また、ガス注入バルブもマガジン上部に配置されている為、M4本体に装填するとバルブが見えなくなります。
この構造のおかげでマガジンフロアプレートはこのようになっています。
ここは前述のCOLT刻印入りのマガジンフロアプレートと交換することで、よりリアルになるのですが、普通に予備として使えるのはありがたいです。
付属品の最後はBBローダー。
なんだか東京マルイの無駄に長いローダーより良さげに見えます。
黒い押しピンを銀色のパイプの切れ目に合わせて押し込むことで装填する仕組みなので、押しピンが長くならないのはポイントが高いように思います。
本体
それでは、本体を見ていきましょう。
まずは右側面の全体像から。
次は左側面を。
基本仕様としては、M4A1をベースにした割とオールドスクールなスタイルですね。
バレル長は10.5インチなのでほぼCQB-Rと同寸です。(CQB-Rは10.3インチなので約5mm長いですが。)
ハンドガードはKnight’sのRASタイプ、ストックはエンハンスド・ストックとなります。
グリップはA2タイプとなっています。
重さは公称3150gとなっています。マガジンが実測440gなので、約2710gほどでしょうか。
マズルデバイス・フロントサイト
ここからは銃口側からストック側に向かって細部を見ていきます。
マズルにはバードケージタイプのフラッシュハイダー、フロントサイトはガスブロック一体型のデルタフロントサイトが採用されています。
この構成は東京マルイのM4A1 CQB-Rとほぼ同じですね。
磁石がついたことから素材は鉄ではないかと思います。
ハイダーを外したのがこちら。
ネジの仕様は14mm逆ネジとなります。
マズルには5mm程度のスペーサーとOリングがついています。
このOリングがハイダーの向きを調整する役目を果たしているようです。
フロントサイトを上から見たのがこちら。
調整用工具が無いので確認はできないのですが、固定ピン自体は押すことができたことからフロントサイトの調整は可能なようです。
ハンドガード
続いてハンドガードを見ていきます。
前述のように、ハンドガードはKnight’sのRASタイプです。
実物同様、アルミCNC切削で製造されているようで、エッジは立っていますが、手が切れるほどでは無さそうです。
トップ、両サイド、ボトムともにレシーバー側からマズル側に向けて14-28の刻印が彫られています。
リブ数は15。レイルの出来に関しては、東京マルイのフォアグリップなどをいくつか試しましたが、ガタも無く取り付けられました。
取り付ける際、はまりにくいAFGのレプリカもありましたが、恐らくレプリカ側の問題ではないかと思います。
レイルトップ側はこのように。
ボトム側はヒートシールド付き。
アウターバレル
ハンドガード下部を取り外したので、アウターバレルも見ていきます。
アウターバレルの素材は鉄で、基部にはホップ調整ダイヤルがついています。
この調整ダイヤルが少々厄介で、少々奥まったところにあるので素手だとホップ調整ができませんでした……。
また、調整ダイヤルの位置から、ハンドガードを変える場合にはこのダイヤルに簡単にアクセスできるものを選ぶ必要がありそうです。
ぱっと思いつくものだと、ZEV Wedge LockやFortis Switchを搭載したハンドガードでしょうか。
バレルナットで隠れないか心配な部分はありますが、どちらかを入手次第、試してみたいと思います。
レシーバー
続いて、レシーバー周りを見ていきます。
まず素材ですが、アッパーレシーバー及びロアレシーバーはアルミダイキャスト製とのことです。
一応、M4の実銃は触ったことがあるのですが色味までは気にしていなかった(というか、少し薄暗い環境だった)ので、どの程度再現できているのかは何とも言えないのですが、少なくともWikipediaのM4カービンのページの写真に比べて黒みが強いので、好みが分かれるかもしれません。
レシーバーの形状はM4A1に準じたものになっています。
ボルトリリースレバー、マガジンキャッチ、セレクターは一般的な形状ですね。
なお、セレクターは実銃同様、ハンマーが起きている状態でのみSAFEに入れることができます。
ハンマーが起きていないのに無理にSAFEに入れようとするとパーツが折れる可能性があります。
左側面からははボルト、エジェクションポート、マガジンキャッチとセレクターインジケーター、フォワードアシストノブが見えます。
ボルトに関してはGBBRなので、当然ライブですが、フォワードアシストノブはダミーとなっています。
セレクターインジケーターはセレクターと連動して動作します。
刻印はSAFE-SEMI-AUTOの記載になっています。
レシーバートップの画像はこちら。
チャージングハンドルは左側のみ、トップのレイルは13リブとなっています。
リアサイトに関しては、フォールディングタイプのピープサイトになっています。
リアサイト部分はKnight’sのサイトに似ているのですが、前半分にピカティニーがついているんですよね……。
これに実物が存在するのかまでは分かりませんでした……。
追記:
友人から情報があり、Knight’s PDWに採用されていたリアサイトではないかとのこと。
たしかに実銃でこのリアサイトが使われている画像を見つけることができたのですが、実際の使用例は少なそうです。
ついでに調べてみたのですが、Knight’sのサイト上では見つけることができなかったので、実物は製造終了しているのではないかと思います。
刻印について
今回購入したのはライセンスが付されていないものなのですが、しっかりと刻印は入っています。
まずは左側面のマガジンキャッチとトリガーの上の刻印から見ていきましょう。
2019年版はシリアルナンバーの刻印がWから始まるので、2019年製造と見て間違い無いと思います。(それ以前はKから始まっていたと記憶しています。)
刻印自体はエッジが立っていて、触ってみると深めに彫ってありました。
グリップ内に関しては、GBBRなので、空洞ですね。
対応するアーレンキーは5mmのものです。
余談ですが、切削の切り屑のような粉がついていたので、使用前に拭いてもいいかもしれません。
ストックパイプ・エンドプレート
最後にストックパイプとエンドプレートを。
ストックパイプ自体は恐らくアルミでできていると思われます。
パイプの調整は5段階で、ネジピッチまでは確認できていませんがパイプ基部はGBBR規格のようです。
エンドプレートは磁石がついたので、鉄製のようです。
ストック本体に関しては普通のエンハンスドストックなので、省略したいと思います。
まとめ
表面処理など好みは分かれるかもしれませんが、基本的には出来がいいのではないかと思います。
2019年版は旧Ver. 2.0とは表面処理と刻印の最適化がメインなので比較できればいいのですが、流石に身の回りに旧Ver. 2.0を持っている人がいないので難しそうです。
それから切削屑が付着している部分がある為、軽めにでもいいので清掃をしたほうがいいように感じます。
もしかしたら、内部にも付着している可能性があるので最低限テイクダウンはして確認したほうが良さそうです。
個人的には外観には満足しているので、いじっていきたいと思います。