SIGHTMARK Mini Shot Pro-Specのレビュー

先日のVショーにてSIGHTMARKのMini Shot Pro-Specを購入したので、レビューしていきたいと思います。

 

このMini Shot Pro-Specは、同Mini Shot M-Specの廉価版に該当します。

カタログスペックでの大きな違いは

  • ドットレティクルのサイズ(Pro-Specは5MOA、M-Specは3MOA)
  • 輝度レベル数(Pro-Specは5段階、M-Specは10段階)

といったところでしょうか

また、今回の購入元のSIGHTRONの方曰く、レンズの透明度は変わらないものの、M-Specに比べるとレンズの歪みがあるとのことでした。

 

買って色々観察した結論としては、ライザーマウントの形状に対してやや不満はあるものの、ドットサイトとしての性能はサバイバルゲームで使う限りは全く問題無いと感じています。

(SIGHTMARKのサイトを確認してみたところ、M-Specに同梱するマウント類は後日別売されるようなので、こちらを別途購入してもいいかもしれません。)

 

2019/9/24 追記

既に売っていました。

買ってみたので、どのようなものか気になる方はこちらをご覧ください。

SIGHTMARK製ライザーマウント Mini Shot M-Spec LQD AR Riser Mountのレビュー

2019/9/24 追記 ここまで

 

それでは、実際にパッケージを開けてみます。

 

 

目次

パッケージ

まずはいつも通り、パッケージから見ていきます。

パッケージの天面には黒字に赤と白抜き文字で装飾されたメーカーロゴが大きく印字されていて、中に入っているものは型番のみで把握できる程度です。

写真では見えにくいですが、側面には製品写真と合わせて特徴が記されています。

 

その他、別の側面には英語、フランス語、スペイン語でスペックが記載されています。

英語の部分を見ればだいたいのことは把握できるんですが、カ氏度とヤード・ポンド法で記されているので直感的に分かりづらいですね……。アメリカさん世界標準に合わせてくれ

 

パッケージを開けて書類等を除いたのがこちら。

ドットサイト本体とハイマウントが収められています。

なお、ローマウントはドットサイトに装着済みでした。

 

その他の同梱品も含めたのがこちら。

同梱内容は次のとおり。

  • Mini Shot Pro-Spec本体
  • ローマウント(本体に取り付け済み)
  • ハイマウント
  • 保証書
  • ユーザーマニュアル
  • マイナスドライバー
  • 六角レンチ
  • レンズクリーナー
  • CR1632バッテリー x2(1つは本体内に取り付け済み)

 

その他、写真の中には写っていませんが次のものも同梱されていました。

  • SIGHTRON保証書 ※1年間
  • レンズ破損に関する注意

 

私には分からないのですが、SIGHTMARKはLIFE TIME WARRANTY(永久保証)なんですが、代理店保証は1年の記載があるんですよね……。

これ、もし1年経過後に壊れたらSIGHTRONに取り次ぎをお願いすればいいんでしょうか?

それから、BB弾の直撃によるレンズ破損に関しては当然ながら保証外になるようです。実弾でレンズに直撃することがあったら使用者のLIFE TIMEが終わるのだから当然ですね。

 

外観

それでは、外観を見ていきましょう。

まずは取り出した状態のままのものを。

このレンズカバー、両サイドがえぐれた形になっています。

レンズとマウントの間に挟んで留めているサイドガード(?)と干渉しないように作られているようです。

 

レンズカバーを外したのがこちら。

斜めから見ると割とレンズが赤く見えるのですが、正面から見るとそこまで反射がキツいわけでもないので、気になりませんでした。

これは小口径のレンズの利点ですね。

 

続いて側面。

右側面はウィンデージダイヤルが設けられています。

 

続いて左側面。

こちらには電源兼輝度調整ボタンがついています。

電源は長押しでオン/オフ、ドットの輝度は短押しで5段階のトグル式で切り替わります。(5→4→3→2→1→5→4……といった感じです。)

 

バッテリーの蓋を外してしまっていますが、上面はこのような形になっています。

後端にエレベーションダイヤルが設けられていて、前方にはバッテリースペースが設けられています。

基板にCR2032と書かれていますが、実際に使用するのはCR1632になります。

同社製Core ShotシリーズがCR2032を使っているので、おそらく基板を共通化しているのでしょう。

 

マウント底面はこのようになっています。

このマウントのネジ、完全には抜けないようになっているので紛失することは無さそうです。

何度かフィールドでネジを落として必死で探したことがあるので、この配慮は嬉しいです。

 

マウントを外した底面がこちら。

シールされているので大丈夫だとは思うのですが、一部配線が剥き出しになっている部分があるので傷を入れないよう気を付けたほうがいいかもしれません。

 

続いてハイマウントを見てみます。

ARにマウントしていますが、かなりブロック感が否めませんね……。

この塊具合が気になる方は、SIGHTMARKから発売予定のM-Specに同梱されているものと同型のライザーマウントを購入してもいいかもしれません。

(個人輸入は面倒なのでどこかがやってくれると信じているのですが)発売されたら少なくとも私は買うと思います。

このライザーマウントはLower 1/3 co-witnessになっているようです。(私は試せていないのですが……。)

 

 

他社ドットサイトとの比較

ここまでは単体で見てきましたが、他社製のドットサイトと比較してみます。

今回比較対象になるのは次の2機種。

  • Vector Optics Sphinx
  • Vector Optics Spirit

 

どちらもVector Opticsですね。

価格的にはSphinxが$59、Spiritが$109前後といったところでしょうか。

Mini Shot Pro-Specが定価で$120ほどなので、ライザーマウント同梱であることを考えると、価格的にはSpiritが競合するのではないかと思います。

 

実際に比較したのがこちら。

左からMini Shot Pro-Spec、Sphinx、Spiritになります。

全長はSpiritと同等ですが、高さはSphinxと同じ程度ですね。

 

次に正面から。

レンズの横幅に関してはSpiritと同等でしょうか。

また、角度の影響はあると思うのですが、正面から見た段階で全体的にMini Shotのレンズの反射が弱いように感じます。

 

比較前は大して変わらないだろと思っていたのですが、思いの外、違いがありますね……。

レンズのサイズはかなり好みが分かれると思うのですが、個人的にはMini Shotがすっきりとした見た目なので気に入っています。

 

余談ですが、Mini Shot Pro-Spec、Sphinx、SpiritともにDocter規格のはずなのですが、微妙に寸法が合わず、マウントが上手くはまりませんでした……。

2019/9/24 訂正

Mini Shot Pro-Spec付属のマウントにVector OpticsのSphinxとSpiritを載せることができました。

Mini Shot Pro-Spec付属のサイドガードを併用することを前提としたダボの高さの為、ダボ穴が浅いモデルだと浮いてしまうようです。

ただし、サイドガードを付けるとボタン操作を阻害される可能性があるので、ボタンの少ないモデルと相性が良さそうです。

2019/9/24 訂正 ここまで

 

フィールドテスト

今回は魔改造でピカティニーレイルを載せられたカメラ用三脚と一緒に持ち出して屋外で撮影してみました。

 

まずは焦点を手前に合わせたものから。

カメラのレンズを通して見ると若干青みががっていますが、肉眼で見ると少し暗いかな程度で全く気になりませんでした。

 

レンズの色に関してはこちらのほうがわかりやすいですね。

 

比較対象としてVector OpticsのSpiritでも試してみました。

レンズが大きい分、こちらのほうが上部の青みが強く出ています。

 

こちらは焦点を対物側に合わせたものになります。

レンズが大きい分、視界は広いのですが暗さが気になってしまいました……。

 

これだけでは分かりづらいので、動画にもしてみました。

 

レンズ上面のフードに反射して光が伸びている部分があるのと、上側に若干の歪みがあるかなといったところでしょうか。

ただ、実際にサイティングする分には肩に当ててほとんど固定するので気にならないのではないかと思います。

 

まとめ

コンパクトな筐体とライザーマウントが同梱されているので、マイクロドットサイトをAR系で使いたい方には有力な選択肢になるのではないかと思います。

何しろ、同梱品ではないDocter規格のライザーマウントはほとんど出回っていないですからね……。

また、M-Specタイプのライザーマウントが日本にも入ってくれば互換性が期待できるというのも大きいでしょう。(サイドガードの厚さの分だけピンのピッチが足りなくなる可能性もありますが。)

もちろん、ピカティニーレイルに対応したライザーマウントを使えばいいんですが、どうにも強引な見た目になってしまって好みではないんですよね……。

 

ドットの大きさが5MOAと割と大きいのはデメリットではあるのですが、これに関してはサバイバルゲームでどの程度影響があるのか考えてみると、交戦距離30m前後が多いのではないかと思います。

この場合、ゼロインが正確にできていれば4.5cmの円内に集弾すると考えていいのではないでしょうか。

流石に競技射撃で使うには心許ないかもしれませんが、サバイバルゲームなら十分だと私は考えます。

何より、私のように乱視があるとドットのサイズが大きかろうが小さかろうが正確に狙うのは難しくなります。

本当に正確に狙いたいのであればスコープになりますし、用途を分けたほうがいいでしょう。

 

何よりも大きなメリットはレンズの明るさではないかと思います。

暗いレンズだと、ブッシュに隠れられると沈み込んでしまったりすると思うのですが、このMini Shot Pro-Specは比較的明るいので見つけやすい部類になるのではないかと思います。

 

もちろん上位機種であるMini Shot M-Specを選んでもいいと思うのですが、価格差が2倍近くなってしまうこともあります。

価格差を考慮した場合、Mini Shot Pro-Specも十分検討してもいいのではないでしょうか。

 

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