PTS ZEV Wedge Lock 9.5インチ ハンドガードのレビュー
GHKのM4ハンドガードを交換する候補として、Fortis Switchと合わせて検討していたWedge Lockのハンドガードが中古で安く出ていたので、購入してしまいました……。
12インチや14インチは市場在庫があるのですが、9.5インチは完売状態なんですよね……。
その上で結論から言ってしまうと、WA系のGBBにつけるのであれば、Fortis Switchで正解でした。
というのも、このWedge Lock、思ったよりも簡単には外れないんですよ……。
ただ、これはハンドガードを取り外さないとホップ調整ができないからという理由です。
電動ガンに使うのであればがっちりと固定できるので、安定して運用ができるかと思います。
というわけで、細部を見ていきましょう。
目次
パッケージ
今回もいつもどおりパッケージから見ていきます。
中古ではありますが、PTSのロゴと本家開発元のZEV TECHNOLOGIESのロゴ、それからWEDGE LOCK HANDGUARDと製品名が記載されています。
パッケージの中身は次のとおり。
ハンドガード本体にガスブロック、ガスチューブ、それからWedge Lockをかける六角レンチが同梱されていました。
新品でも同じかどうかまではなんとも言えませんが、必要なものは一式揃っていますね。
ハンドガード本体
続いて本体も見ていきます。
まずは右側面。
続いて左側面。
ハンドガードの左右にはZEVのロゴが刻印されているのみ。シンプルですが曲線が多いデザインなので、スマートな外観になっていますね。
左右のスロットは各4スロット設けられています。
なお、斜め方向にも肉抜きはされていますが、M-lok規格ではないので、アクセサリーをつけることはできません。
続いて上面。右がマズル側です。
レイルにはTXXなどのナンバリングはされていないので、アクセサリーの着け外しを繰り返す場合にはしっかりと位置を覚えておく必要がありそうです。
また、凹部の側面はカーブを描いて窪んでいます。
このくぼみ、素手で握りこんだ時に手を切らないようにする為の対処なのでしょうか。
なお、先端側のみ規格から外れて幅広の凸部分が設けられています。
フリップアップサイトを取り付ける場合はもしかしたら若干位置がずれてしまうかもしれませんね。
最後に底面。
底面にもM-lokスロットが4つ設けられています。
また、白地でPTSのロゴ、M-lokのロゴ、“FOR AIRSOFT USE ONLY”と印刷されています。
なお、当然のことながら一番手前のスロットにアクセサリーをつけてしまうと、Wedge Lockシステムへのアクセスがしづらくなります。
ロックをかけたり緩めたりする際には六角レンチを差し込む必要があるわけですが、位置的にかなりタイトなんですよ……。
そのWedge Lockがこちら。
ロック部分にネジが仕込んであり、斜めに切られた2枚の金属板をスライドさせてバレルナットとの接触面積を増やして固定します。
この構造上、どうしても一番手前のスロットにアクセサリーがついていると手出しができなくなるんですよ……。
更にハンドガードの回転止めとして2本のイモネジで固定されています。
これがけっこう嫌な角度でついていまして、一度イモネジを抜いてしまうとネジ穴に対して垂直に入れるのが難しいんですよ……。
このような構造なので、WA系のGBBに使うのは手間が多いなと……。
続いて、バレルナット及びWedge Lockシステムの金属板を見ていきます。
バレルナットは鉄製で81g。
頑丈ではあるんですが、これだけでかなり重いです。
ピッチに関してはミリ規格でした。
Wedge Lockシステムの金属板に関しては15g。
これはネジを締めると板が押し出されてロックが解除される形になっています。
特に説明書も無かったので、最初はネジを緩めるとロックも緩むと思っていたのですが、逆になるので注意が必要かもしれません。
なお、ハンドガード本体に関しては212gでした。
合計で308gと、バレルナットの影響でかなり重くなっています。ここは好みが分かれるかもしれませんね。
続いてガスブロック。
私が購入したものには、下面以外に特に目立った刻印などは入っていませんでした。
下面にはPTSのロゴが入っているのみです。
取り付け例
細部は見てきたので、ハンドガードをSR-47に取り付けてみたのがこちら。
フロントが0.5インチ分斜めにせり出しており、フラッシュハイダーの根本が若干隠れる程度の長さになりました。
ZEV TECHNOLOGIESの製品に倣うなら、1インチほどバレルを伸ばしてもいいかもしれません。
握り心地に関しては、細身ということもあり握りやすいです。
また、NSRと比べて重いとは書きましたがそもそもRISと比べれば当然軽いわけで、取り回しも良好です。
その他、取り付け時に先にガスブロックをつけようとしてしまったのですが、よく考えたらPTS製品は実銃に流用できないよう、ガスチューブが通らない設計になっているんですよね。
ガスブロックのポジション決めで多少手間取りましたが、特に問題は無いものと見ていいでしょう。
まとめ
当初想定していた取り外しのしやすさはありませんでしたが、実銃用に設計されたものだけあって取り回しは良好です。
当初の目的とは外れていますが、SR-47に取り付けた際にはガタは全く無く、剛性も十分です。
やはりPTS製だと精度など本当にいいんだなと痛感させられますね……。
一方で、レプリカと比較するとバレルナットなどにしっかりとした素材を使っていることに起因して重量がかなり上がっています。
とにかく軽量にしたいといった場合には不適かと思います。
個人的にはかなり安く買えたこともあり、かなり満足しています。