Weraのミリ規格とインチ規格の六角レンチセットを買ってみました
MAGPULのMOE K2 AK GRIPの組み込みを試した時、十分な長さを持つ六角レンチが手元に無かったので苦労しました。
その反省を生かしてWeraの六角レンチセットを購入してみました。
購入以前は六角レンチ計18本の為に1万円以上も投資するのはどうかと思ったのですが、使ってみると投資に見合う出来でした。
今回は使い勝手を含めて、この六角レンチを紹介していきます。
目次
パッケージ
まずはパッケージから見ていきます。
左側がインチ規格、右側がミリ規格の六角レンチになります。
入っている本数は同じなのですが、ホルダーのタイプが異なるのでパッケージの大きさが異なっています。
裏側はこのような感じ。
採用されている機能とパッケージの内容が記載されていました。
インチ・ミリ両方に共通長いアームの先端がボールポイントになっていることや、サイズを見分けやすいように色付けしたスリーブといった機能があるのですが、一番のポイントはヘックスプラスという先端形状でしょうか。
このヘックスプラスはネジ穴との接触面を増やすことで、ネジ穴が潰れないように加工されているようです。
いくつかネジ穴を潰して後悔しているので、このような機能はありがたいです。
パッケージの内容は次のとおり。
まずはインチ規格。
内容は、950 SPKL Multicolour inchの次のサイズ。
- 5/64″ x 101
- 3/32″ x 112
- 1/8″ x 123
- 5/32″ x 137
- 3/16″ x 154
- 7/32″ x 172
- 1/4″ x 185
- 5/16″ x 195
- 3/8″ x 224
これらの計9本が入っているのですが、インチ規格に慣れていないといまいち実感が湧きませんね……。
次はミリ規格。
セットの中身は無加工のボールポイントを採用した950 SPKL Multicolourを3本と、ボールポイントにボールロック機能を採用した950 SPKL HF Multicolourを6本となっています。
950 SPKL Multicolourの内容は次のサイズ。
- 1.5 x 90
- 2.0 x 101
- 2.5 x 112
950 SPKL HF Multicolourの内容は次のサイズ。
- 3.0 x 123
- 4.0 x 137
- 5.0 x 154
- 6.0 x 172
- 8.0 x 195
- 10.0 x 224
エアソフト用途の場合、使うのは5.0mm以下がほとんどかと思いますが、あっても困らないでしょう。
パッケージを開けたのがこちら。
インチ規格のものは布製のホルダーに、ミリ規格のものは樹脂製のホルダーに入っています。
なお、パッケージの内側にはWeraのポリシーが入ったロゴが印刷されていました。
なお、ミリ規格の箱にはステッカーも入っていました。
インチ規格セット
パッケージから取り出したインチ規格セットがこちら。
前述のように、布製のパッケージに入っていました。
この布パッケージはベルクロで固定されたフラップ状のカバーかかかっています。
フラップを開いたのがこちら。
かさ張りますが、樹脂製のホルダーと比較すると周りに傷をつけないメリットがありますね。
また、パッケージの内側は二重になっていました。
六角レンチ同士がぶつかって傷ついたり音が出たりするのも防げるようなので、メリットはありますね。
取り出した六角レンチがこちら。
色付きの樹脂カバーがついているため、滑りにくく冬場でも持ちやすいのですが、軸径がやや太めになっているのがデメリットですね。
ボールポイント側をクローズアップしたのがこちら。
軸自体は円柱で、ボールポイントは削り出しで整形されています。
同様に、短いほうの先端も円柱からの削り出しで整形されています。
普通の六角レンチは六角柱を折り曲げたものだと思うのですが、これなら精度や強度は申し分無いかと思います。
ミリ規格セット
ここからはミリ規格のセットを見ていきます。
ミリ規格のセットは樹脂製のホルダーに入っています。
このホルダーのおかげでコンパクトに保管できる反面、接触しやすい形状なので注意したほうがいいですね。
ホルダーをクローズアップしたのがこちら。
黒い部分は比較的柔軟な素材になっており、青いロック部分で開くことも可能です。
ロック機構は単純で、青い部分を上下にスライドさせるだけ。
閉じた状態がこちら。
開いたのがこちら。
開いて横に並べたのがこちら。
開いて小さいレンチを取り出しやすくなるのはいいですね。
ミリ規格のボールポイント先端がこちら。
2.5までのものはロック機構はなく、3.0以上のサイズの六角レンチにはボールポイントの先端にボールロック機構が組み込まれています。
そのボールロック機構がこちら。
撮影しやすいように10.0のボールポイントの中に小さいボールが組み込まれており、これがネジ穴に引っかかって抜けないようになっています。
実際にネジ穴に引っ掛けて試してみたのがこちら。
これだけだとただ引っかかってるだけに見えたので、動画にしてみました。
この動画を見てもらうとわかるとおり、振ってもしっかりホールドしてくれました。
実際に試したのですが、GBBグリップをはじめとしたパーツを組み込む時に落としてしまいがちなネジが非常に組み込みやすくなりました。
この仕組みのためだけでも金を出して良かったと満足度が高いです。
まとめ
この六角レンチを買うまでは、百均で売っているものを含めてどんな六角レンチでも大した差は無いだろうと思っていました。
ですが、実際にWeraの六角レンチを購入してみると、ネジ穴が潰れないように工夫してあったり、ネジが落ちない工夫がしてあったりと性能の良さを実感させられました。
また、剛性も高いため、ネジを締める際にたわまずに力をかけやすくなっています。
たわまないということは、必要以上にトルクをかけてしまうことにも繋がりますが、締める際に気をつければいいですし、ネジを緩める際には無駄無く力を伝えられるとも言えます。
コストパフォーマンスが良いとは全く言えませんが、作業効率の向上やネジをダメにして余計な時間を使わないためにも、良い工具を買うだけの価値はあると断言します。