G&G製ハンドガン GTP9の外観レビュー
G&Gが2019年8月9日に発売したハンドガン GTP9を早速買ってみました。
G&G製のハンドガンはたしか海外ではGTP9以外にもM9タイプとM1911タイプも発売されていましたが、日本ではこのGTP9が初となります。
他にもガス式のものだと長物も出ているのですが、第二次世界大戦期のものをモデルアップしたものなので使ったことはありません……。
ということで、私としても初のG&G製のGBBとなります。
目次
パッケージ
まずは恒例のパッケージから見ていきます。
今回はネットショップで購入したのですが、梱包の段ボールを剥がしたところ、そのままこのプラスチック製のケースが出てきました。
反射して見えにくいですが、中央には銀のG&Gのレリーフがあしらわれています。
手前のシールにはGTP9の文字と型番、それから製造日らしきものが印刷されています。
なお、このケースには取っ手の類はついていませんでした。簡易的なバックルで留めてあるだけなので、街中で落としてぶちまけるなどという事故を防ぐ為にもバッグに入れておくのがいいかと思います。
ケースを開けたのがこちら。
写真写りを優先する為に、GTP9本体を包んでいた緩衝材は外しています。
内容物は以下のとおり。
- GTP9本体(バックストラップ(小)組み込み済み) x1
- バックストラップ(大) x1
- マガジン x1
- ホップアップ調整ツール x2
- 取扱い説明書 x1
- 弾速証明書兼販売証明書 x1
BBローダーが日本版には付属しない為、マガジンとバックストラップの間に隙間ができています。
ここに関しては大量にあり過ぎても困るものなので、特に気にしなくてもいいかと思います。(初めてエアソフトガンを買う人には残念ではありますが……。)
取扱い説明書は、日本語の他に英語・スペイン語・フランス語の記載がありました。
本体
それでは、本体を見ていきましょう。
まずは右側面から。
続いて左側面。
エジェクションポートも含めてほぼ左右対称のデザインになっています。
唯一非対称なのはマニュアルセーフティでしょうか。
左側面から見た時に見える赤い丸がマニュアルセーフティで、左側から押し込むとトリガーが引けなくなります。
また、トリガーセーフティも有効なので、二重でセーフティがかかっていることになります。
他にも安全策としては、マガジンリリースの設置個所でしょうか。
これは本体を下から見たところなのですが、トリガーガード付け根にマガジンリリースが設置されています。
H&Kのハンドガンでも採用例が多いタイプですが、しっかりとグリップした状態では絶妙に親指が届かない距離なんですよ……。
私の場合は親指でマガジンをリリースすることに慣れているので違和感を感じてしまいますが、片手だけで操作する場合は確実にトリガーから手を離さないとマガジンを取り出せないので、誤射することも少ないかと思います。
写真に写っているのでついでに見てしまうと、アンダーマウントレイルは若干肉厚気味です。
手持ちの前方からスライドさせてつけるタイプのライト類をつけようとしたのですが、どれも上手くはまってくれませんでした……。
私は何かをつけるつもりは無いのですが、場合によってはすり合わせが必要かもしれません。
続いてホールドオープンさせたところがこちら。
左右両側に大型のアンビスライドストップが設けられているので、親指でもスライドストップを解除できました。
アンビスライドストップに関してはかなり操作性がいい部類になるかと思います。
次はサイトピクチャーを見ていきます。
リアサイトに関しては、かなり独特な形状をしていて、上下逆にしたT字形に抉れています。
この抉れ方のおかげで割と視野は広く確保されているのは個人的には好みだったりします。
フロントサイトに関しては上下逆のT字型のホワイトドットが入っています。
比較的見やすいように感じるのですが、残念なのはホワイトドットが割と雑に入れてあることですね……。
フロントサイトは綺麗に入っているのに、リアサイトは若干ムラがあって違和感を感じました。
続いてマズルアタッチメントについて。
ここには12mm逆ネジが採用されています。
……どうしてこういったところで汎用性を損ねる設計にしたんだろうか。
これに関しては変換アダプタも発売されるようなのですが、若干残念な部分な気もします。
本体の最後に、バックストラップを見ていきます。
まずは薄いほうから。
次に厚いほうを。
それぞれの最も厚い部分を比べると、薄いほうは15mm、厚いほうは18mmとなっています。
数字の上ではそこまで差は無いのですが、実際に持ってみると安定感にかなり差があるので、好みで使い分けるといいかと思います。
バックストラップの交換は工具不要で、下にスライドさせるだけで交換できます。
また、G&Gが売りにしているホップアップ調整ツールもこのバックストラップ内に収納されており、両サイズのバックストラップ内に入っていたので、計2つ付属することになります。
取り出す時は一度ホップアップ調整ツールを押し込むことでロックが解除されて引き抜くことができるようになります。
で、このホップアップ調整ツールを収納する時は若干癖があり、一度ロックを解除したら『カチッ』と音がするまで引き抜いてから挿し直さないと再度ロックできません。
これのせいで5分くらい悩みました……。
ゲーム中に何かのはずみで押してしまうと、少々気になってしまうポイントかもしれません。
マガジン
最後はマガジンを見ていきましょう。
まずは側面から。
続いて背面。
放出バルブに関しては東京マルイなどと同じ径ではあるので、ガス漏れをした時にはメンテナンスしやすいかと思います。
続いて放出パッキン周辺。
写真ではピンボケしてしまっていますが、放出パッキンはフラットタイプです。
互換等に関しては現状ではなんとも言えません……。
最後に注入バルブ。
ぱっと見は普通の注入バルブと同じように見えるのですが、どうやら気化効率を上げる為に独自開発したものを採用しているとのことです。
これに関してはKSCのバルブレンチを軽く当ててみたのですが、アタリが悪かったので、もしかしたら微妙にスリットを細くしているかもしれません。
これもしばらく使ってみて様子見をしたいと思います。
まとめ
全体的に安全性を優先した初心者にも扱いやすいハンドガンとしてまとまっているように感じています。
また、バックストラップを2種類採用していることで私のような手の大きい人間から手の小さめな方にも薦めやすいできかと思います。
一方で残念なところはアンダーレイルとマズルアタッチメントでしょうか。
アンダーレイルはやや肉厚なので、使用できる光学機器の選択肢が狭まってしまっていること、マズルアタッチメントは12mm逆ネジの独自仕様でアダプタを噛ませないと既存のものが使えないという弱点があります。
別の見方をすると、アンダーレイルやマズルアタッチメントなどの拡張を気にしないのであれば特に問題無いと考えることもできます。
まだ発売されていないので断言はできませんが、G&Gオリジナルのピストルカービン SMC-9も設計をGTP9と共通させているようなので、今後の展開次第ではマガジンを共用するなどメリットも出てくるかと思います。
実はこのSMC-9をメインに、GTP9をサブとして運用してもいいかなと思ってGTP9を買っていたりします。
分解レビューに関しても、近いうちに行いたいと思います。