低背ヒューズの簡易組み込み方法

ArcturusのAKにはヒューズが入っていないので配線を加工して低背ヒューズを組み込みました。

海外には低背ヒューズだけでなく、平型・ミニ平型も使用可能なヒューズホルダーもあるのですが、日本国内には電子部品専門店でも取り扱いが無いので自作となります。

 

なお、組み込んだと言っても電動ガン用モーターに使われている平型端子を流用して挟み込むだけの簡単なものなので、電工ペンチさえ持っていれば誰でも作れるシロモノです。

また、簡単な分だけ熱縮チューブを使って絶縁処理をしっかりと行う必要があります。

 

 

それでは、実際に作っていきましょう。

 

今回用意したのは15Aのヒューズとモーターにも使う平型端子の110型です。

今回はスタンダード電動ガンに準拠した設定となっている為、東京マルイと同様に15Aのヒューズを使っています。

ただし、DSGや流速などといった負荷の高いセッティングでは15Aでは対応できないと思います。

このような場合は30Aなどを使う可能性もありますが、スタンダードなセッティングをしている場合には20A以下のヒューズを使うことをおすすめします。

 

私の場合はまず始めに、ヒューズの根元に瞬間接着剤をつけています。

というのも、私が在庫しているヒューズの品質がそこまでいいものではないので、下手に力をかけるとヒューズの刃がケースから抜けてしまうんですよ……。

抜けないまでも刃が傾いてしまうと、溶断しても通電してしまう可能性が発生します。

このような事故は避けたいので、保険として瞬間接着剤で強度を上げています。

 

次に平型端子の隙間を広げます。

ここは写真のように端子の隙間にマイナスドライバーを差し込んで軽くひねります。(当然ですが、実際にひねる時は端子を押さえてひねってください。)

 

あとはヒューズに差し込んではめ具合を確認します。

ここでもし緩いようであればヒューズにはめた状態でプライヤーなどで軽く挟み込んで抜けないようにします。

 

私の場合はここまできたら一度ヒューズ本体から端子を取り外してヒューズを取り付けたい場所に端子を圧着、その後にヒューズを再度はめた後に熱縮チューブを使って絶縁処理を施します。

取り付け場所によってはそのまま挟み込んだ状態で圧着してもいいと思うのですが、作業効率がかなり悪くなるので、一度取り外したほうが何かと都合がいいかと思います。

 

最後に熱縮チューブを上から被せて絶縁します。

今回は黒の熱縮チューブを使っていますが、ヒューズの状態が分かるように透明のものを使うほうがいいかと思います。

ちなみにこの方法でつけておくと、仮にヒューズが飛んでしまっても、熱縮チューブさえとってしまえば簡単にヒューズの付け替えができます。

低背ヒューズ用の省スペースホルダーが手に入らないということもありますが、簡単に付け替えできる反面、熱縮チューブをつけかえる手間があるので、過負荷の原因を考えてから作業に当たるようになるのでこの手法を気に入っています。

 

というのも、そもそもヒューズが切れるのは、基本的にメカボックス内部で問題が発生していることが多いので、簡単にヒューズを付け替えられてもまた飛ばすのが目に見えているからです。

実際に私の友人でも、ヒューズが飛ぶからとアンペア数が大きいヒューズを使ってしまい、安全弁であるはずのヒューズが飛ばずにメカボックス内部を壊してしまったのもいます。

 

同様の理由でヒューズレスの電動ガンはギアクラッシュした時などにギアに必要以上の負担をかけてしまい、場合によってはギアの歯が欠けてしまったり、最悪のケースではバッテリーが炎上したりメカボックスにひびが入ってしまったりすることもあります。

ですので、過負荷が発生した時に真っ先にクラッシュして他のパーツへのダメージを回避してくれるヒューズを組み込むことをおすすめします。

逆に再利用できるからとゾンビヒューズのような自己復元するヒューズは個人的にはおすすめしていません。

問題箇所を解消して過負荷がかからないようにしなければならないにも関わらずヒューズが復活してしまっては意味がないので……。

 

資材と用具さえあれば簡単に組み込むことはできるので、あまり怖がらずに試してみることをおすすめします。

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