S&T M16スポーツラインとM4の比較後、内部パーツ移植をしてみました
友人がS&TのM16スポーツラインを購入したとのことで、同社製のメタルフレームとどこまで互換性があるのか検証してくれました。
合わせてG&Pのメタルフレームに内部パーツの移植ができるかも試してくれたので、その内容を紹介していきます。
目次
入手したスポーツラインについて
今回友人が入手したのは中古のS&T M16 スポーツラインとなります。
中古のためいつ頃のロットかは分からないのですが、元々、内部パーツをG&P製のメタルフレームに移植する目的だったので大きな問題はありません。
ちなみに、グリップに関しては実物も取り付けられました。
動作性にも問題があり、レシーバーの精度が悪いため、ボルトキャリアが内部で干渉してしまうため、動作が不安定でした。
初速も40m/s程度とお世辞にも使えるとは言えない状態でした。
チャンバーがイモネジで調整できないタイプだったので、古いロットなのかもしれません。
ここからは分解して気になった部分を紹介していきます。
まずはバッファーチューブから。
左から順にS&T M16スポーツライン付属、S&T M4 フルメタル、IRON AIRSOFT製のバッファーチューブになります。
チューブ長に関してはM16用ということで短いものになっています。
バッファーチューブに関する問題はこちら。
スポーツライン付属のバッファーチューブは径・ピッチともに異なるため、他のモデルに流用はできませんでした。
また、フレーム側はインサートなどが無くポリマーに雌ネジが切ってあるので、強度的にも若干不安を残す内容になっています。
続いて、同S&T製のメタルフレームとの互換性を確認します。
まずはスポーツラインアッパーとメタルロアーレシーバーの互換性から。
アッパー自体は上手く組める上にボルトキャリアが内部で干渉するということもありませんでした。
続いて、メタルアッパーレシーバーにスポーツラインロアーレシーバーを試してみます。
このパターンでは干渉してしまいました。
また、ピボットピン・フレームロックピン固定用の穴の位置がズレてしまうため、固定は不可能でした。
これでは使い物になりませんね。
どのくらいズレているかというと、このくらい。
多少削れば固定はできるかもしれませんが、精度が見込めないのでやらないほうがいいかと思います。
合わせて、G&P製のレシーバーに組み込めるか確認してみます。
こちらも互換性はありませんでした。
ピボットピンのヒンジ部分の幅が異なるため、G&PのロアーレシーバーにはS&Tのアッパーレシーバーは入らず、G&PのアッパーをS&Tのロアーに入れようと思ってもガタついてしまうので精度は期待できません。
G&Pレシーバーへの内部パーツ移植
ここからはG&Pレシーバーへの移植をしていきます。
まずは組み込めたパーツを一覧にしていきます。
- トリガー
- シアー
- ハンマー
- ボルトストップ・ノッカーアセンブリー
- チャンバー
- バレルソケット
- フォワードアシストノブ
- セレクター
- インナーシャーシアセンブリー
- リコイルバッファー
- リコイルスプリング
- ピストルグリップ用ネジ
一方、使えるものの、使用に難がありそうなパーツはトリガーピンです。
使えないことはないのですが、径が微妙に異なるので無理に叩き込まないほうが無難でしょう。
今回はIRON AIRSOFTのアンチローテーションリンクを使用しています。
また、バッファーチューブは前述のとおり使い物にならなかったので、IRON AIRSOFTのものを使用しています。
そして完成したのがこちら。
まずは左側面。
続いて右側面。
S&Tからの内部パーツ移植ですが、動作は全く問題無くスムーズに動作しました。
問題点を挙げるとすれば、初速が60m/s程度と低いことでしょうか。
これはチャンバーの精度が低かったためのようで、同社製と思しきUFC取扱いのイモネジ式のチャンバーに交換したところ、80m/sにまで安定しました。
まとめ
今回試してみた限り、S&T製のM4 GBBの内部パーツをG&Pなどのフレームに移植は可能でした。
既にS&T製のM4 GBBを持っているのであれば、アップグレードを試してみるのもいいかもしれません。
一方、単純にパーツ取りとして買うと割高になってしまうかもしれませんが、格安の中古が手に入るのであれば一考の余地があるかもしれません。
GBBのM4を比較すると、MWSなどのほうが安定性は高いのですが、S&TはWA M4の互換品ということもあり外装カスタムの幅が非常に広いかと思います、
外装のいじり甲斐があるので、低コストで遊ぶのには最高かと思います。