TWIがZenit PT-3ストックのレプリカを発売
Raptorのサブブランド、TWIがZenit (Зенит) のPT-3 (ПТ-3) ストックのレプリカを発売します。
リリース時期は今月中とのことです。
カラーは実物同様、ブラックとFDEの二色がラインナップされるそうです。
ただ、気になるのは刻印がПТ-3Сになっていることでしょうか。
この刻印は、民間向けに出荷されているSAIGA-9用で、ストックを折りたたんだ際にトリガーロックされる機構がついたモデルの刻印となります。
ロシア市場ではストックレスモデルは所持制限がかかっているそうで、その対策としてストックを展開しないと撃てないようにしているのだとか。
軍用で揃えたい場合にはこの刻印が気になる方もいるかもしれません。
2019/5/16 追記
製品版では刻印がПТ-3に直されて発売されるかもしれません。
TWIが公開した動画では、ページトップのПТ-3Сの箇所がПТ-3に修正されているのが確認できます。(動画もリンクを張りたかったんですが、色々と上手くいきませんでした……。)
というわけで、懸念していた箇所が修正されているようなので、期待度が高まりました。
2019/5/16 追記 ここまで
さて、ここからはZenit社と、PT-3の実物の話です。
Zenit社は1994年末にフラッシュライトの開発からスタートした会社だそうで、比較的新しいアクセサリーメーカーです。
このZenitという社名はロシア語圏では割とよく見かける名前で、銀行やスーパーマーケット、喫茶店にも使われています。
他にも日本に入ってきていたものだと、旧ソ連時代から続くカメラにもZenitの名を冠するものがあったりしますが、特に資本関係などは無いようです。
私は最近まで銃器アクセサリーメーカーのZenitとカメラのZenitで何か関係あるのかと思っていました。
意味としては、絶頂や天頂といった意味だそうで、最高品質のものとかそのような意味合いになるでしょうか。
そのZenit社がPT-1に続くストックとして発売しているのがこのPT-3になります。(PT-2のほうが後に発売ってどういうことだ……?)
特徴は銃口からストック後端までを一直線に結ぶ線を描くことができること。
また、レイル付きのデッキカバーB-33と併用する場合には、この直線と並行した線に光学機器を設置できることをメリットとして挙げているようです。
重量はぱっと見軽そうに見えるのですが、メーカー公称550±10g。これはPT-1の480gから70gの増量となります。(E&LのAK74MN用折りたたみストックで約350g)
ただ、これは見方によってはメリットで、AKは基本的にフロントヘヴィになりやすいので、カウンターウェイトと考えるといいかもしれません。
ロシアンタクティカルでは最早定番となっているZenitカスタムですが、最新のセットアップにしたい方の注目は高いのではないでしょうか。