FAB DEFENSE VANGUARD ARのレビュー
先日のANS OpticalのA.R.M.S. 41-Bの記事で触れたように、FAB DEFENSEのVANGUARD ARを購入しました。
このFAB DEFENSEのVANGUARD ARも実は同FAB DEFENSEのVANGUARD AKを購入したら一緒に生えてきたんですよね。何故このようなことが起きたのか……。
というわけで、今回はVANGUARD ARハンドガードを紹介します。
目次
パッケージ
まずはパッケージから見ていきます。
以前はFAB DEFENSEのロゴとミリフォトが合わさったようなデザインだったと思うのですが、このパッケージでは最近のアメリカで流行っているデザインにしてきていますね。
側面はこのような感じ。
両サイドこのような感じ。
無地の面には型番が入ったラベルが貼られているのですが、この型番以外に中身を判断する基準が無いので、購入前に確認する必要がありますね。
パッケージの中身はこちら。
VANGUARD AR本体以外入っていませんでした。
先に書いてしまうのですが、これの取り付けにかなり苦労した挙句、邪道な方法に出ました……。
取り付けマニュアル入れて欲しかったですね……。
外観
ここからは外観を見ていきます。
まずは右側面。
右側面には4スロット、右上面には2スロットのM-LOKスロットが設けられています。
QDホールにはしっかり金属製パーツが組み込まれているので、多少雑に扱ってもすぐに壊れることは無いと思います。
続いて左側面。
こちら側も右側と対象構造ですね。
M-LOKの無い部分には滑り止めの表面処理が施されているので、フォアグリップなどが無くてもある程度安定して構えることができそうです。
フロント側から見たのがこちら。
ここにハンドガードキャップをはめて固定することになります。
デルタリング側がこちら。
この内側に溝があり、デルタリングをはめることになります。
ただ、物凄くはめにくいです……。
アッパーとロアを分割したのがこちら。
ロアのデルタリング側にリブがあるので、そこにアッパーをひっかけることになります。
ここからはそれぞれを細かく見ていきます。
まずアッパーの表面。
トップにはレールやM-LOKスロットは無く、完全に滑り止めで覆われています。
裏側はこのような感じ。
実物ではあるのですが、ヒートシールドも樹脂製というのはかなり思い切った構造な気がします。
その分、M-LOKスロットに直接熱気が通らないように工夫がされていますね。
ロア側の表面はこのようになっています。
フルサイズ3スロット分とハーフサイズ2スロット分のM-LOKスロットが設けられています。
ロア側の裏面がこちら。
ロア側も総樹脂製のヒートシールドとなっています。
これ、実銃に使った場合、どの程度熱に耐えられるんですかね……。
取り付け方
ここからは取り付け方を見ていきます。
手始めにロアパーツをハンドガードキャップにハンドガードキャップを掛けるのですが、このような形状になっています。
この隙間にデルタリングを入れてから奥まで差し込むんですが、これが上手くいかないんですよ……。
どうしてもデルタリングと干渉してしまうんですよね……。
なんとかはめたら、デルタリングを引き下げて固定します。
なんですが、こちらもハンドガードキャップ側が引っ掛かるんでなかなか上手くいかないので覚悟してください。
私は無理に叩き込もうとしてハンドガードの内側がボロボロになりました。
続いて、アッパー側もハンドガードキャップに引っかけます。
ここまでいったら、デルタリングを引き下げて固定します。
こちらは本体が薄いので楽にはまります。
実際の組み込み方はブラジルの実銃関係の方がYouTubeに動画を公開してくれているので、そちらを見ていただければいいかと思います。
ちなみに私は諦めて、ロア側のハンドガードにハンドガードキャップをはめた状態でアウターバレルにハンドガードキャップを通してからガスブロックを固定するという方法をとりました……。
だからこそ、A.R.M.S. 41-Bタイプのガスブロックを採用したんですよ……。
ちなみに、この方法をとるために赤丸の部分を切り落としました。
安いレプリカだと無茶をしても気を咎めないのがいいですね。
組み込み前後の比較
ここからは組み込み前後でどのように変わるか見ていきます。
画角の関係で微妙にサイズが違って見えますが、スライドで比較してみました。
VANGUARD ARは重量も210gと軽いので、取り回しが良くなります。
まとめ
今回購入したVANGUARD ARですが、取り付け方を除けば満足度は高いです。
ハンドガード自体が細く、表面の滑り止めの効果も相まってグリップ感が良いのは特筆すべき点です。
フォアグリップが無かったとしても安定して構えることができるはずです。
問題点の1つ目は前述した取り付け方ですね。
ゴムハンマーで叩いて無理矢理圧入しようとしたら内側が削れてしまいました…。
私はハンドガードが本格的にダメになる前に別の手段に切り替えられたのでいいのですが、無理矢理叩き込もうとするのはお薦めしません。
問題点の2つ目は、フロント側のM-LOKスロットとハンドガードキャップが干渉してしまうことです。
3時・6時・9時方向の最前部スロットは使えません。これは細身のハンドガードの宿命ですね……。
その分、斜め上方のM-LOKスロットで代替しろという考え方かもしれませんね。
個人的には取り回しがいいハンドガードなので、実戦投入できる時が楽しみです。