断線したフラッシュライトのリモートスイッチを修理しました
買ってすぐに断線して使い物にならなくなっていたノーブランドのフラッシュライト(SUREFIRE M600Cタイプ)のリモートスイッチを修理しました。
ここから書くのはあくまでも“ノーブランド品”なので、メーカー品に関しては保証の範囲内で修理をすることをおすすめします。
また、構造に関してもメーカーによって異なる可能性は留意してください。
今回俎上に載せるのはこちら。文字通り、カッターナイフで切り開いていくので俎上と言って差し支えないでしょう。
どうやらスイッチ側付け根の配線が断線しているようで、スイッチを押しても点灯しない、状況によっては短絡してしまって点灯しっぱなしというなんとも嫌な状態です。
このまま捨ててしまってもつまらないので、分解して修理を試みました。対応するスイッチだけでそれなりの値段になるからケチったと言ってはいけない。
今回は中の構造が分からなかったので側面をカッターで切り開いていきました。
結果から言えば、スイッチの短辺だけ切って押し出せば良かったかもしれません。
切り開いたのがこちら。
プリント基板に板バネスイッチを貼っただけのものが出てきました。
この段階ではケーブルがどのように固定されているのか判別できなかったので慎重に引っ張り出しましたが、カバーを被せただけで接着はされていませんでした。
恐らく、カバーの穴にケーブルを通した後に基板にはんだ付けをした上で接着封入しているのでしょう。
基板を引っ張り出したのがこちら。
はんだ付けもあまり綺麗ではないですし、線がしっかり撚っていませんね……。
だいぶガバガバなので、これが原因で抵抗になったり短絡していたのでしょう……。
……っていうか、これ、単芯シールドケーブルなんですよ。
電気的にノイズが発生するようなものでもありませんし、そもそもノイズがのったところで影響が無い機材なので開けてみて驚きました……。
2芯撚り線かなぁ、と思ってたんだけどなぁ……。
まぁ、これならケーブル自体の柔軟性も確保できますし、線の交換をするにしても部材の確保は簡単でしょう。
ちなみにケーブルに薄っすらと記載されていた規格は22AWG 80℃ 300Wとのこと。
今回は配線を外す為、はんだ吸取線を使って剥がしていきます。
私は手を焼かなくて済むのでこのタイプのはんだ吸取線を使っています。
その後、ケーブルの撚り直し、基板に予備はんだを盛ってから元通りにはんだ付けをすれば完了です。
本来なら絶縁処置をしたかったのですが、流石に線材だけの太さだと熱縮チューブが使えませんでした……。
というわけで、無事に修理完了しました。
スイッチを押して無事に点灯しているので、エアソフトガンにマウントしても問題無いでしょう。
構造は簡素なものなので、恐らく自作することも簡単だと思います。
適当なフラッシュライトのリモートスイッチ化もできると思うので、試してみるのも面白いかもしれません。
……それにしても背景が汚いから掃除しないとなぁ。