G&G製ハンドガン GTP9のホップアップシステムの仕組みとチャンバーの組み立て方
先日のGTP9の分解から試行錯誤をした結果、構造や組み立て方を理解できたので紹介したいと思います。
初めて見る仕組みだったんで、前回の記事を書き上げてから30分ほど悩んでしっかりと組めたのですが、必要な資材があって本当に良かったです……。
目次
構造について
まず、組み立て方を紹介する前に構造から詳しくみていきます。
最初にノンホップ状態から。図の雑さは適当に作ったものだと思って笑ってください。
これは黒で示した先端パーツを締め込んだ状態です。
この状態では紫で示したチャンバーカバーが前方に引き寄せられるので、ホップパッキンにかかるテンションが弱くなります。
また、先端パーツがインナーバレルから外れないようにする為の留め具が赤で示した隠しネジのパーツになります。
この隠しネジのパーツはインナーバレルにネジ留めされています。
次にホップを強めた場合。
ホップを強めると、黒で示した先端パーツと、紫で示したチャンバーカバーのネジが緩み、チャンバーカバー全体の長さが延長されます。
これによってテーパーがかかったチャンバー部分が後方に押し下げられ、ホップパッキンにテンションがかかる仕組みになっているようです。
ここで重要なのが、この図では書いていませんが、後ろに押し下げた時に前に戻ろうとするスプリングのテンションがかかっている為、赤で示した隠しネジの部分に負荷がかかる形になります。
なので、赤で示した隠しネジはしっかりと固定する必要があります。
チャンバーの組み立て方法
ざっくりとGTP9のチャンバー構造を見てきたので、ここからは実際に組み立てる方法を見ていきます。
まず初めに用意するものから。
- ネジロック剤
- ピンセット(もしあればカニ目レンチがオススメです。)
ネジロック剤に関しては必須です。
私の場合は、低強度タイプのLOCTITE 222を使用しています。
ネジロック剤が無いと、隠しネジの留め具が先端パーツの回転や圧力に負けて回ってしまい、最悪、撃っている最中に分解してしまう可能性があるかと思います。
かと言って、強ければいいというわけでもなく、トラブルがあった時に再度分解することができなくなってしまうので、ある程度外すことができるものを選ぶ必要があります。
それから、ピンセットも必ず必要になってきます。
本来は専用工具のカニ目レンチがあったほうがいいのですが、流石にこれだけの為に買うのもどうなのだろうと思います。(そもそも6mm程度の幅のものがあるか怪しいというのもありますが。)
ただ、もし対応したカニ目レンチがあるなら、圧倒的に効率がいいです。
それでは、組み立てる手順です。
少し見づらいですが、チャンバーカバーをつけた状態のものが①、先端パーツを②、隠しネジの留め具が③としています。
まずは①のインナーバレルをパッキン側から押し込んで、インナーバレル先端のネジにネジロックを適量滴下します。
この時、無理にホップテンショナーをつけてやらなくても問題ありません。
ネジロックをつけたら、②の先端パーツを①のチャンバーカバーに取り付けます。
この時はホップパッキン側から押し込んでおく必要はありません。
また、チャンバーカバーのネジ部には絶対にネジロックをつけてはいけないので、注意してください。
もしつけたら、ホップ調整ができなくなります。
最後に、ホップテンショナーを載せた状態で①のインナーバレルを再度ホップパッキン側から押し込んで、インナーバレルのネジに③の隠しネジを取り付けます。
向きはギザギザがついている側がパッキン側、レンチ受けの溝が刻まれているほうがマズル側になります。
この時、手早く済ませないとネジロックが硬化してしまうので、5分程度で済ませることをお勧めします。
これでチャンバーは完成です。
当初はネジロックは不要だと思ってしっかりと締め込んだ状態でホップ調整を試してみたんですが、ホップ調整で先端パーツを回すと隠しネジの留め具も回ってしまってチャンバーが解放・テンショナーが飛んでいってしまうんですよね……。
ホップの調整段階が分かるようクリック感を出す為のギザギザを入れているので、ネジロックをつけていないとそれが抵抗になって回ってしまうようです。
もしホップの調整をしている時にクリック感が無くなったら、慌てずに締め直しをしないと内部で分解してしまう可能性があるように感じるので、この点には注意をしてください。