Manfrotto Element ビッグのレビュー
先日レビューしたHog Saddleのレプリカに合わせる為にManfrotto製のトラベル三脚 Elementビッグを購入しました。
今回は耐荷重が可能な限り重いこと、高さが150cm以上あること、可搬性が高いことといった条件で絞った結果、Manfrotto Element ビッグを選びました。
特徴としては、
- 全高:164cm
- 最低高:42cm
- 重量:1.61kg
- 耐荷重:8kg
となっています。
名称にビッグが入る通り、同じシリーズにスモールもあり500gほど軽いのですが、耐荷重が4kgとエアソフトに使うには若干心許なかったので、ビッグを選択しました。
結論から先に述べてしまうと、フルサイズのAKを載せてもしっかりと支えてくれるので、ゼロインなどでも十分活躍してくれるのではないかと思います。
他にも色々とHog Saddleレプリカと合わせると遊べるのではないかなと。
余談ですが、Hog Saddleの実物もManfrottoの三脚を使用しているようなので、メーカーを揃えるといった意味でもこれを選択しています。
目次
パッケージ
それでは、前置きはこの程度にして実際に見ていきましょう。
まずはパッケージから。
今回購入したのはブラックだったのですが、パッケージのイラストはレッドでした。
どうやら、全4色あるものの、パッケージは共通のようです。
パッケージから取り出すとキャリングケースに入った状態で出てきました。
キャリングケースがあると持ち運びもしやすくなるので助かりますね。
パッケージから取り出したのがこちら。
内容物は次の通り。
- Element ビッグ 本体 x1
- 金属製石突 x3
- 交換用ネジ x1
- 六角レンチ 3種類 各1本
- 取扱マニュアル x1
本体にはゴム製の石突が標準で取り付けられているので、好みで付け替えるのがいいのかなと。
外観
ビニール袋から取り出した本体がこちら。
メーカー公称の格納高が42cmとのことで、実際にコンパクトなサイズになっています。
ここからは展開した状態にして、雲台から順に見ていきます。
雲台はボール式に加えて、独立したパンの回転軸も備えています。
雲台を上面から見るとこのような感じ。
上面はゴムがひかれているので、固定した際に滑ってしまうことは無いかと思います。
また、水準器もついているので、ゼロインに使いやすそうです。
クイックシューの固定ネジは1/4インチのネジになります。
クイックシューはアルカスイスタイプ。
互換品も手に入りやすいので、初速計などを取り付ける場合にも利便性が高いですね。
気になるポイントとしてはクイックシューの基部の固定ネジが飛び出ていることでしょうか。
もしかすると、互換品によっては干渉してしまうかもしれません。
それから、クイックシューの固定方法はピカティニーレイルと同じようにクランプで締め付けるタイプです。
この締め付けネジにも水準器がついているので、角度を90°曲げても水平を確認できるようになっています。
ボール式雲台の固定はこのネジを使用する形になります。
大きめのハンドルになっているのでしっかりと締めることができ、割と重量のあるAKなどを載せてもぐらつくことはありませんでした。
パン(水平方向の回転)を固定する為のネジがこちら。
このネジを締めたり緩めたりすることで水平方向の動きの重さを調整したり、締め込んで雲台自体を取り外しやすくする為に使ったりします。
ちなみに緩めると大して力を入れずに回すことができる程度の重さになります。
雲台を外すと3/8インチネジが出てくるので、雲台無しの運用でもHog Saddleを使用できます。よほど重いものを載せない限りはあまり無いとは思いますが。
雲台周りを可能な限り分解したのがこちら。
アフターパーツもあるので、好みで付け替えてもいいかもしれませんね。
ここからは三脚の脚の部分を見ていきます。
脚の部分は3段階で開き方を調整可能となっています。
なお、3本の脚のうちの1本は取り外しが可能になっていまして
このように外すことができます。
更にこの脚には雲台固定用のネジを取り付けられるので一脚として運用可能です。
このままHog Saddleを取り付けて長さを調整すればモノポッドとして狙撃の補助に使うこともできそうです。
三脚自体の長さの調整はナットロック式。
レバーロック式のほうが簡単ではありますが、重い物を載せるのが前提なので、強度があるナットロック式のほうが向いているかなと思います。
セットアップ例
ここからは実際に設置したところを見てみます。
まずは何はともあれ、Hog Saddleレプリカにマウントした状態から。
AKをマウントしても十分固定してくれるので、強度に不足はありませんね。
また、7.62x39mm用のマガジンも取り付けて載せることができたので、バランスを取った状態で使えますね。
続いて場所を変えて最低高と全高を見てみます。
まずは最低高の状態から。
高さはちょうど脛の高さくらいでしょうか。
Hog Saddleレプリカを載せるとちょうど座った状態の目の高さと同じくらいになりますかね。
全高がこちら。
私の身長が約175cmくらいなのですが、目線の高さよりも高くなります……。
恐らく190cm前後の方までなら十分使えるのではないでしょうか。(安定性を考えると脚をもう少し開いて使うほうがいいですが。)
まとめ
本来はカメラ用の三脚ですが、Hog Saddleレプリカを使用する上では全く問題にならない強度を持っています。
実際にAKを載せても不安はありませんし、耐荷重性も十分でしょう。
個人的にはエアソフト用途であればこれ以上の三脚を用意する必要は無いと言っていいのではないかなと考えています。
サバイバルゲームで使うのであれば、弾速計の固定やホップ調整・ゼロイン用途での運用はもちろんのこと、Hog Saddleとボルトアクションを組み合わせて狙撃をしたり、場合によってはタレットのように使うこともできそうです。
(フィールドによっては物凄く嫌がられそうですが……。)
可搬性に関しても格納高42cmかつ1.61kgと比較的軽量なので、フィールドに持っていくバックパックに括り付けても苦にならないでしょう。
あまりエアソフト用途で使う物ではありませんが、Hog Saddle類と合わせるなら持っていて損は無いと思います。