PELICAN 1170 Protector ケースを買ってみました
2020年後半から、カメラと一緒に入れていた光学機器類が遂にドライボックスからあふれてしまった為、どうするか悩んだ末にPELICANなどのケースを買うことにしました。
今回はその第一弾として、PELICANの1170 Protectorケースを紹介していきます。
過去にメーカーの方にこんなことも直接聞いているので完璧な方法ではないと思うのですが、乾燥剤も合わせて入れておけば問題点は概ね解決できるのではないかな、と。
目次
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきます。
まずは表面。
左側にケースのスペックと仕様が記載されています。
まず、サイズに関して。
内側のサイズは長辺26.8cm x 短辺15.3cm x 高さ8cm。
外側のサイズは長辺29.6cm x 短辺21.2cm x 高さ9.6cm。
詳細は別途紹介しますが、スコープを入れるには若干小さいサイズ感です。
ドットサイトなどの小型の光学機器を複数入れるのに適したサイズと思ってもらえればいいかと思います。
仕様に関しては、
- 防水
- 耐衝撃
- 防塵
- 自動気圧調整バルブ
- 簡単に開閉できるダブルスローラッチ
の説明が記載されています。
裏面はふたを開けた状態での写真に変わっただけで、記載事項は表面と変わりません。
ちなみに側面にはこのような感じで色とロゴの有無、フォームの有無が簡単に分かるようシールが貼られていました。
外観
ここからは本体を見ていきます。
まずは表面。
表面はメーカーロゴのシールが貼られているのと、両サイドに成型で補強用のリブが見れる程度でしょうか。
メーカーロゴのシールの周りも成型で枠が設けられているので、簡単には剥がれないようになっています。
続いて裏面。
裏面も基本的には表と同じようなリブが設けられていますが、設置面積が増えるように足が取り付けられています。
中央のシールは管理用バーコード兼広告なので、簡単に剥がせるようになっています。
ハンドル周辺はこのようになっています。
ハンドルは樹脂製で、グリップのゴムなどはついていません。
それから鍵取付穴ですが、日本公式サイトの説明と異なりステンレスで補強されていませんね。
恐らく、上位モデルの説明をそのまま引用しているだけなのでしょう……。
続いて、ダブルスローラッチを見てみましょう。
文字で説明するのは難しいのですが、グロックのトリガーのような二重構造になっていて、てこの原理が2つの軸で働くようになっているようです。
ダブルスローラッチの内側はこのような構造になっています。
ロックを外す時は、内側の突起で本体との接触面を押し下げる構造になっています。
ハンドルの下にあるのが自動気圧調整バルブになります。
説明によると、このバルブが外側の気圧と内側の気圧を同一にしつつ、水の侵入を防ぐ構造になっているようです。
サバイバルゲーム用途で考えると、悪天候時に内部に溜まった水分が蒸発した時にある程度は放出してくれるのではないかと思います。(もちろん除湿剤も併用したほうがいいですが)
続いて開閉幅を見ていきます。
ふたを一番大きく開けた状態がこちら。
90度に少し届かないくらいまでふたが開く構造ですね。
この構造のおかげで、蓋を開けても必要以上にスペースを取らずに済むのは嬉しいです。
セーフティの卓上って装備を広げると意外と狭くなってしまいますからね……。
内装
ここからはフォームを含めた内装を見ていきます。
まずは上面のフォームから。
上面のフォームは、汎用性の高い波型フォームが使われています。
続いて、下面。
写真では分かりづらいかもしれませんが、12mm角で切れ込みの入ったフォームが使われています。
入れたいものの形状に合わせて簡単にフォームを切り抜ける構造になっています。
ちなみに底にも別のフォームが入っています。
このフォームがあるので、底からの衝撃はあまり気にしないでフォームをくり抜いてしまっていいのではないでしょうか。
フォームの厚さはそれぞれこのような感じ。
切れ込みが入っている中間のフォームの厚さは実測で約36mm、底面のフォームの厚さは実測で約16.5mmでした。
ちなみに自動気圧調整バルブの内側は普通に穴が開いているだけ。
この構造、どうやらGORE-TEXの防水・透湿性を活用しているようです。
サイズ感サンプル
ここからはサイズ感を実際に光学機器を載せて見ていきます。
まずは比較的使用している方が多いと思われるVector OpticsのForester Gen.2で見ていきます。
ケース本体の幅だけを見ればギリギリ入るかどうかといったところなのですが、フォームの上下左右の縁には切込みの入っていない2cmくらいの余白が設けられているので、冒頭でも書いたとおり、スコープ類を入れるのは不可能と思ったほうがいいでしょう。
続いて、VortexのSTRIKE EAGLE。
こちらに至ってはケースからはみ出します。
私もこれを見越して既に購入していますが、素直に別のケースを選んだほうがいいですね。
最後に比較的小型のドットサイト・プリズムサイト類も試しに見ていきましょう。
現実的に入れられるのは、ドットサイトやプリズムサイトといったサイズのものですね。
ドットサイトに関しては3つから4つ、プリズムサイトに関しては2つから3つが限界でしょう。
なお、マウントがついたドットサイト類を立てて入れようとしても確実に高さが足りなくなるので、横に寝かせた状態でフォームをくり抜く必要があります。
余談ですが、日本公式サイトでもG23(G19の.40S&W仕様)とマガジンを入れた写真を見ることができます。
まとめ
今回購入したPELICAN 1170 Protector ケースですが、全体的に堅牢な作りになっているので非常に安心感が高いというのが正直な感想です。
私の場合は光学機器を入れる為に購入しましたが、光学機器の中でも特にドットサイトやプリズムサイトなどの比較的小型なモデルを入れるのに適していると思います。
また、コンパクトなGBBなら十分入れることができるサイズなので、サイドアームを入れるのに使ってもいいかもしれません。
他の利点としてはPELICANから純正の交換用フォームが販売されているので、フォームがヘタってきてしまっても交換できるのは大きなメリットでしょう。
場合によっては持ち出すものに合わせて複数種類のフォームを用意しておいてもいいかもしれません。(私の場合は小型のミラーレス一眼やフィルムカメラ用の使用も検討していたりします。)
それから、光学機器を入れておくのであれば、除湿剤を入れておいてもいいかもしれません。
IP67と防塵・防水性能が高く、ある程度の湿気は自動気圧調整バルブから出ていくと思いますが、それでも中の湿気が全て排出されるわけではないと考えていいかと思います。
ケース容量は3.3Lと大した大きさではないので、小さい除湿剤も入れておくと安心感が高いのではないでしょうか。